最近は働き方が多様化してきています。
特に増えているのが派遣という形です。
働く企業に雇用されるのではなく、派遣元の企業に雇用された状態で、働きに行くのは派遣先企業という形をとるものです。
必要なときに人を使いたいという企業にとってはメリットの大きい形ですが、働く側から見るとどうでしょうか。
また、派遣として働くうえでもその形態は様々です。
大きく分けると継続して雇用されている場合と、その都度雇用される場合があります。
特にニーズの変動に対応するため求められているのが日雇い派遣です。
この形のメリットデメリットについてみていきましょう。
働きたいときに働くことができる
まず大きなメリットとしては、働きたいときに働くことができることです。
仕事をしたくても、家庭の事情や自分自身の状況などによって、継続的に働くことが難しい場合もあるでしょう。
継続して雇用され働く場合、たとえ短時間や日数が限定された働き方であっても、ある程度働くシフトは決まってきます。
休んで周りに迷惑をかけてしまうと、仕事を続けることも難しくなることがあるものです。
特に病気を抱えている方などは、体調が悪くなってしまう日は働けないけれど、状態の良い日は大丈夫、ということもあるかもしれません。
それは当日にならないとわからないこともあるのです。
また、家族の病気や預け先がないなどの事態になれば、仕事をあきらめざるを得なくなります。
しかし、日雇い派遣の形であれば、その日に対応できれば良いわけですから、何らかの原因で継続した仕事が難しくても、働くこと自体をあきらめずに済むこともあります。
人間関係のわずらわしさが生じにくい
日雇い派遣の場合、継続して同じ人たちと働くわけではない場合がほとんどですから、人間関係のわずらわしさが生じにくいこともあります。
組織の中でうまくやっていくということが難しいと考えている方でも、日雇いの形であれば挑戦しやすくなることもあるのではないでしょうか。
さらに、どのような仕事が自分に向いているのかを見極めたい方も、日雇い派遣という形を利用してみるのが良いかもしれません。
その日ごとに取り組む仕事が異なることになるので、いろいろな業種や職種を試してみることができます。
その中から自分が目指したい分野や企業が見つかるかもしれないのです。
一つ一つの働き先を自分で探すことが難しくても、派遣会社からの紹介を受けることで仕事探しがしやすくなることもあるのです。
安定して仕事があるとは限らない
このようにメリットも多くありますが、デメリットも存在します。
特に大きなデメリットとして挙げられるのが、安定して仕事があるとは限らない点です。
仕事が多い時期とそうでない時期が生まれてしまったり、希望の仕事がなかなかないなどということも起こります。
場合によっては生活を十分支えるには難しくなってしまいます。
また、若いうちは体力がありできることも多いですが、年齢が上がるとできないことも増え、仕事の幅も狭くなりがちです。
そうなるとなかなか働き口が見つからないことも起こります。
また、日雇いということで収入が少なくなるだけではなく、社会保険への加入も難しくなり、将来の年金額へ影響してくることも考えられます。
仕事がなければ休業補償などもないので、生活に困りやすくなるのです。
その分貯金などを増やしていくなど、何らかの対策をとることが必要になるでしょう。
まとめ
デメリットも多くありますが、人や状況によってはメリットを大きく感じることができるのが日雇い派遣という働き方です。
安易に取り組むのは避けたいものですが、状況に応じてこうした働き方を取り入れていくと自分の力を生かしやすくなり、また進む道を決めていく役に立ってくれることがあるので、試してみるのもよいのではないでしょうか。
最終更新日 2025年5月22日 by hannesh