こんにちは、中谷真央です。
今日は「ファンドって結局なんなの?」という疑問から始まって、最終的に「もしかしてファンドって、お金のSNSなんじゃない?」という新しい視点まで、一緒に旅してみたいと思います。
「え、ファンドがSNS?何それ?」って思ったあなた。
正解です、その感覚。
実は私も最初は「なにそれ意味わかんない」って思ったんです。
でも、資本の民主化っていう言葉にどんどん引き込まれて、気づいたらファンドの世界って、私たちが普段使ってるSNSとすごく似てるなって気づいたんですよね。
共感で繋がって、透明性があって、みんなで一緒に何かを育てていく。
そんな新しいファンドの捉え方と、それが私たちの資産運用にどんな未来をもたらすのか、今日は友達に話すように、わかりやすくお伝えしていきますね。
ファンドってそもそも何?
従来のファンドの役割と仕組み
まず基本のキから。
ファンドって、簡単に言うと「みんなでお金を出し合って、プロに運用してもらう仕組み」です。
想像してみてください。
あなたが100万円持ってるとして、一人で株を買うより、1000人が100万円ずつ出し合って10億円にして運用した方が、色々な投資先に分けられるし、リスクも分散できますよね。
これが従来のファンドの基本的な発想です。
投資信託もヘッジファンドも、根っこは同じ。
みんなの小さなお金を大きな力に変える「お金の合体ロボ」なんです。
投資初心者が感じる「とっつきにくさ」の正体
でも正直、ファンドって聞くと「なんか難しそう」「お金持ちの世界」って思いませんか?
私のまわりの20代、30代の友達と話してても、「ファンド?よくわからないけど、なんか敷居高そう」って声をよく聞きます。
実際、2024年の調査でも、18-29歳の投資経験者は増えてるんですが、金融リテラシーは依然として低いままなんですよね。
この「とっつきにくさ」の正体って、実は以下の3つだと思うんです。
- 1. 専門用語が多すぎる(「基準価額」「純資産総額」とか)
- 2. 仕組みが見えない(お金がどこでどう使われてるの?)
- 3. 一方通行感がすごい(プロにお任せで、私たちは蚊帳の外)
これって、まさに昔のメディアと同じ構造なんですよね。
一方的に情報を受け取るだけで、参加してる感覚がない。
「難しい」を「わかる」に変える比喩で学ぶファンド基礎
ここで私なりの比喩を使わせてください。
ファンドを「クラス会の幹事」って考えてみてほしいんです。
みんなからお金を集めて(出資)、お店を決めて(投資先選定)、当日の進行をして(運用)、最後に余ったお金があれば返す(分配)。
投資信託なら「真面目な委員長タイプ」で、決められたルールに従ってコツコツ運用。
アクティブファンドなら「アイデア豊富な企画系幹事」で、独自の判断でサプライズを仕掛ける。
この視点で見ると、「あ、要するに信頼できる人にお金を預けて、代わりに頑張ってもらってるのね」って腑に落ちませんか?
“お金のSNS”とは何か?
SNS的発想で読み解くファンドの進化
さて、ここからが今日の本題です。
SNSって何が革命的だったかって、「一方通行だったメディアが双方向になった」ことですよね。
テレビを見るだけだった私たちが、いいねを押したり、コメントしたり、シェアしたり。
気づけば「見る人」から「参加する人」に変わってた。
実は今、ファンドの世界でも同じような変化が起きてるんです。
従来のファンドが「テレビ」だとしたら、新しいファンドは「Instagram」や「TikTok」。
私たちは単なる「視聴者(投資家)」じゃなくて、「フォロワー兼クリエイター」になってるんです。
具体的にどういうことか、説明しますね。
透明性・共感・参加型の価値観がカギ
新しいファンドの特徴を、SNSと比較して整理してみました。
従来のファンド | 新しいファンド | SNSでいうと |
---|---|---|
年次レポートで結果報告 | リアルタイムで運用状況公開 | ストーリーズで日常シェア |
プロが一方的に運用 | 投資家の意見を運用に反映 | いいねやコメントで参加 |
数字中心の情報開示 | ストーリーや価値観を重視 | 「映え」より「共感」 |
特に注目してほしいのが「透明性」です。
ブロックチェーン技術によって、お金の流れが全部見える化されてるファンドも増えてるんです。
これまで「運用会社を信じるしかない」だった状況から、「すべての取引履歴がリアルタイムで確認できる」状況へ。
まさにSNSが「メディアの透明性革命」を起こしたのと同じことが、ファンドでも起きてるんです。
フォロワーではなく”共創者”になる感覚
そして一番大きな変化が、私たちの立ち位置です。
SNSで「フォロワー」から「共創者」になったように、ファンドでも「出資者」から「共創者」になる流れが生まれてます。
例えば、ESGファンドでは投資家の価値観がそのまま投資方針に反映されるし、クラウドファンディング型の資産運用では、私たちが応援したい企業や事業に直接投資できる。
「私のお金で、私が信じる未来を一緒に作る」
これって、YouTuberやインスタグラマーを応援する感覚と、すごく似てませんか?
共感で動くファンドの実例
ESGファンドやテーマ型投資の広がり
「共感で動くファンド」の代表格が、ESGファンドです。
ESGって「Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)」の頭文字。
要するに「儲けだけじゃなくて、ちゃんと良いことしてる会社に投資しようよ」っていうファンドです。
2024年のデータを見ると、ESG投資の資産規模は全世界で3.16兆ドル。
政治的な逆風もあったけど、特に欧州では84%のシェアを維持してるんです。
日本でも面白い変化が起きてて、ESG投資の割合が「90%以上」の機関投資家が33%、5年後には46%になる予想なんですって。
でも、これって数字だけの話じゃないんです。
私のまわりの20代、30代の投資家仲間も、「ちゃんと社会貢献してる会社じゃないと応援したくない」って声が本当に増えてる。
数字よりも共感、リターンよりも価値観。
これがミレニアル世代の投資スタイルなんですよね。
クラウドファンディング型資産運用の可能性
もう一つの代表例が、クラウドファンディング型の資産運用です。
これまでファンドって「最低投資額1000万円から」みたいな世界だったのが、今では1万円から投資できる不動産クラウドファンディングや、10万円から参加できる株式投資型クラウドファンディングが普通になってます。
実際の事例を紹介すると、FUNDINNOっていう株式投資型クラウドファンディングでは、投資から約9ヶ月で2.69倍のリターンが発生したケースもあるんです。
でも、ここで重要なのはリターンの大きさじゃないんです。
「この会社を応援したい」という気持ちから始まって、その会社の成長を間近で見守れること。
定期的にIR(投資家向け情報)が届いて、「あ、私が投資した会社、こんなに頑張ってるんだ」って実感できる。
これって、推しのYouTuberの動画を毎回チェックして、成長を見守る感覚に似てませんか?
若年層コミュニティで起きている価値観の変化
実際、若年層の投資に対する価値観って、ここ数年で大きく変わってるんです。
2024年の調査によると、18-29歳の投資経験者は2016年から2022年で約2倍に増加。
でも面白いのが、彼らは「みんなが買ってるから自分も買う」っていう横並び行動バイアスが強いんです。
つまり、SNSで情報収集して、コミュニティの中で「この投資いいよね」って共感が生まれて、それで投資を始める。
従来の「プロのアドバイスを聞いて投資判断」っていうパターンとは、全然違うプロセスです。
これって、インフルエンサーマーケティングと同じ構造ですよね。
広告を見て商品を買うんじゃなくて、信頼できる人の推薦で商品を買う。
お金の世界にも「インフルエンサー経済」が来てるんです。
テクノロジーが変えるファンドの風景
ブロックチェーンと透明性の担保
ここからは、テクノロジーがファンドをどう変えているかについて話しますね。
まず、ブロックチェーン技術。
これって、「改ざんできない帳簿」みたいなものです。
従来のファンドって、運用会社が「今月はこんな感じでした」って報告書を出すだけで、その中身が本当なのかどうかは、正直わからなかった。
でも、ブロックチェーンベースのファンドなら、すべての取引がリアルタイムで記録されて、誰でも確認できるんです。
これって、SNSが「メディアの情報をユーザーが検証できる」ようにしたのと同じ革命です。
「信じるしかない」から「自分で確認できる」への大転換。
実際、海外ではブロックチェーンを使った投資ファンドが増えてて、投資家が24時間365日、自分のお金がどこでどう使われてるかをチェックできるようになってます。
DAOと”みんなで運営する”仕組み
さらに進化したのが、DAO(分散自律組織)を使ったファンド運営です。
DAOって、「社長がいない会社」みたいなもの。
みんなでルールを決めて、みんなで意思決定して、みんなで運営する組織です。
具体的には、「ガバナンストークン」っていうデジタルの投票券を持ってる人が、ファンドの運営方針について投票できる仕組み。
「今度はどの業界に投資する?」「運用手数料はいくらにする?」みたいなことを、投資家みんなで決められるんです。
日本でも2024年4月から「合同会社型DAO」が認められるようになって、法的にもちゃんとした組織として活動できるようになりました。
これって、YouTubeのコミュニティ投稿で「次はどんな動画がいい?」って視聴者に聞くのと、すごく似てる構造ですよね。
みんなで作る投資方針
例えば、あるDAOファンドでは月1回、投資家全員が参加できるオンライン会議があって、そこで次の投資先について議論するんです。
- 「再生可能エネルギーの会社に投資したい」
- 「いや、AI関連の方がリターン期待できるよ」
- 「でも、今は社会貢献を重視したいな」
こんな感じで、まるでDiscordのサーバーで雑談してるような雰囲気で、真剣な投資判断をしてる。
投資家が「お客さん」じゃなくて「仲間」になってる感覚、これがDAOファンドの魅力なんです。
トークンエコノミーによる新たなインセンティブ設計
最後に、トークンエコノミーについて。
これは「デジタルなポイント制度の超進化版」みたいなものです。
ファンドに貢献した人(情報提供、他の投資家のサポート、新しいメンバーの紹介など)に対して、トークンがもらえる仕組み。
そのトークンは、ファンド内での投票権になったり、手数料の割引に使えたり、場合によっては他の仮想通貨と交換できたりする。
例えば、「今月は新しい投資家を3人紹介してくれたから、100トークンあげます」「その100トークンで、来月の投資方針投票では通常の2倍の票数になります」みたいな感じ。
これって、YouTubeのメンバーシップ特典とか、Instagramのクリエイター支援プログラムと同じ発想ですよね。
コミュニティに貢献してくれる人には、特別な権利や特典をあげる。
従来のファンドって「お金を出したら、後は待つだけ」だったのが、「お金を出して、さらに貢献したら、もっと良いことがある」に変わってるんです。
プロフェッショナルのアドバイスを受けること:資産運用は専門的な知識と経験を要する複雑な分野です。
実際に、長田雄次氏のような金融コンサルティングの専門家は、ファンドの設立・運営をサポートする立場から、リスク管理や分散投資の重要性を強調されています。
こうした経験豊富なプロフェッショナルからアドバイスを受けることは、リスクを最小限に抑え、収益を最大化するための重要なステップです。
未来のファンドはどうなる?
投資×感情の時代へ:数字だけじゃない価値基準
これからのファンドって、数字だけじゃ測れない価値がもっと重要になってくると思うんです。
従来の投資判断って、「利回り何%」「リスク何%」みたいな数字がメインでした。
でも、SNS世代の私たちって、数字よりも「この人応援したい」「この価値観に共感する」っていう感情で動くことが多いですよね。
実際、ミレニアル世代の投資行動を見ると、「善の顕示」がキーワードになってる。
要するに、「自分がいい人だってことを、投資で示したい」っていう心理。
SDGsに取り組んでる企業への投資、地域貢献してる事業への支援、社会問題を解決するスタートアップへの出資。
リターンよりも、自分の価値観に合うかどうかが決め手になってるんです。
これって、フォロワー数よりも「この人の考え方好き」でフォローするかどうか決めるのと同じですよね。
「投資する」から「育てる」へ:新しい関わり方
もう一つの大きな変化が、投資家の関わり方です。
これまでの投資って「お金を預けて、結果を待つ」だけでした。
でも、これからは「お金を出して、一緒に育てる」スタイルが主流になりそう。
例えば、クラウドファンディング型の資産運用では、投資家が投資先企業の商品やサービスを実際に使って、フィードバックを送ったり、SNSで宣伝したりする。
株式投資型クラウドファンディングでも、投資家限定のイベントに参加して、経営陣と直接話したり、新商品の開発に意見を出したりできる。
「推し活」と「投資」が融合してるんです。
好きなアーティストのグッズを買って応援するように、応援したい企業に投資して成長を支える。
コンサートに行って応援の声を送るように、投資家イベントに参加して経営にアドバイスする。
これって、従来の「投資」っていう枠を完全に超えてますよね。
一人ひとりが”発信者”になる金融のこれから
最後に、これからの金融の世界で一番大事なことをお話しします。
SNSが「みんながメディア」の時代を作ったように、ファンドの世界でも「みんなが金融のプロ」の時代が来ると思うんです。
実際、今でもX(Twitter)やYouTubeで投資情報を発信してる個人投資家って、プロのファンドマネージャーより影響力あったりしますよね。
これからは、そういう個人発信者が、自分のファンドを作る時代になると思うんです。
「○○さんが運営するファンド」「△△コミュニティのファンド」みたいに。
技術的には、もうそれが可能になってきてる。
DAO、ブロックチェーン、トークンエコノミー、これらを組み合わせれば、個人でもファンドを立ち上げられる時代なんです。
みんながファンドマネージャーで、みんなが投資家で、みんなが仲間。
これが、「お金のSNS」としてのファンドの最終形態なのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
「ファンドは”お金のSNS”」っていう新しい視点、少しでも納得してもらえたでしょうか。
ファンドの捉え方が変わると資産運用がもっと身近になる
今日お話しした内容をまとめると、こんな感じです。
従来のファンドって、「お金持ちが、プロに、大金を預けて、黙って待つ」世界でした。
でも、新しいファンドは「普通の人が、仲間と一緒に、少額から始めて、楽しく参加する」世界に変わってる。
これって、メディアがテレビや新聞から、YouTube、TikTok、Instagramに変わったのと同じ流れです。
一方通行から双方向へ、受け身から参加型へ、個人から コミュニティへ。
共感・透明性・テクノロジーが導く新しいファンドのカタチ
そして、この変化を支えてるのが3つの要素。
共感:数字だけじゃなくて、価値観や想いで投資先を選ぶ
透明性:ブロックチェーンによって、すべてのお金の流れが見える
テクノロジー:DAOやトークンエコノミーで、みんなが運営に参加できる
これらが組み合わさることで、ファンドが「お金の運用サービス」から「お金のSNS」に進化してるんです。
投資初心者も「共創者」として一歩を踏み出そう
最後に、投資初心者の皆さんにメッセージを。
「投資って難しそう」「ファンドって敷居高そう」って思ってるかもしれないけど、もうそんな時代じゃないです。
1万円から始められる不動産クラウドファンディング、10万円から参加できる株式投資型クラウドファンディング、ESGファンドを通じた社会貢献投資。
選択肢は本当に広がってます。
大事なのは、「投資家」として始めるんじゃなくて、「共創者」として始めること。
自分が応援したい未来に、少しずつお金で投票していく感覚で始めてみてください。
SNSを始めた時のことを思い出してみて。
最初は「いいね」を押すだけだったのが、だんだんコメントするようになって、気づけば自分でも発信するようになってた、みたいな。
ファンドも同じです。
まずは小額から「いいね」的な投資から始めて、慣れてきたらコミュニティに参加して、最終的には自分でファンドを運営する側になれるかも。
お金の世界にも、みんなが主役になれる時代が来てるんです。
一緒に、新しいファンドの世界を探検してみませんか?
最終更新日 2025年5月22日 by hannesh